マトリカWEB担当の長谷部です。
私はWEBデザインの仕事をしていますが
デザインの仕事には配色という作業があります。
簡単にいうと「色選び」です。

配色イメージ

色を扱う仕事をしていると、
「女性らしい感性で」とか「あなたのセンスで」など
非常にあいまいな言い回しをされることが多いものです。
多くの人が、配色はセンスや勘で行うものだと、
思っているから
でしょうね。

しかし、配色は、もっと緻密に構成すべきもので、
感性で行わず、デザイン意図に基づいて計画的に行うべきです。
それが出来るのがプロの仕事なのだろうと思います。

配色を論理的に行いたいと思い、
書籍やセミナーなどでいろいろ勉強してみましたが、
自分自身がロジカルになればなるほど、
「デザインは感性」という
考え方の世の中との溝は深まるばかり。

仕事場では、どんどん話が合わなくなり、悩んだ時期がありました。

社会と折り合いをつけながら配色をするために
私が現在、取り入れている2つの方法をご紹介します。
もし、同じような悩みをお持ちの方がいたら
参考にしていただけたらと思います。

ひとつは・・・
配色イメージスケールを使う方法

私が参考にしているのは、講談社から出版されている
日本カラーデザイン研究所の
カラーイメージスケール」という本と
カラーリスト -色彩心理ハンドブック-」という本
です。

方向性やイメージは言語で説明が可能ですから
言語によるキーワードから、
配色を想定することが出来るのでとても便利です。

もうひとつは・・・
写真やイメージ画像を使う方法

誰でも写真が手軽に撮れる時代ですから、
世の中には「画像」がたくさんあります。
イメージにもっとも合う写真を依頼者に選んでいただき、
その写真の中に含まれる「色」を抽出して配色を行う方法です。
具体的には、選んだ写真をPhotoshopで開いて
主要な色を抽出して、
抽出した色をイメージに近い配色・・・
メインカラー、サブカラー、アクセントカラーなどを構成します。

最近、この方法に役立つ、
スゴイ便利なサイトをみつけました。

colr.org
http://www.colr.org/

画像から色を抽出できるサービスです。
自分で画像をアップロードするか、画像のURLを入力すると
その画像の配色を表してくれます。

デザインの役目は、お客様のビジネスを成功させるためです。
お客様の好みや感性に合わせてデザインを作ると
デザインがビジネスに貢献できない事は多いものです。
ましてや、デザインする側の感性で行うなどもってのほか。
だからこそ、ロジカルにデザインや配色を行いたいものです。

私と同じようにデザインのお仕事をしている方で
もっとイイ方法あるよ!という方。
ぜひ、コメントください。
よろしくおねがいいたします。